ここは、どこ?

私は、どこに?

無重力の海を泳ぐような感覚

深い、深い、海。でもそれは暖かさを帯びていて

まるで、物語の幻想のような世界

魔界より摩訶不思議な場所

現実とはなりえない、仮想の間

いや、これはすでに場所ではない

ここは、存在しえないファンタジー

夢と夢が重なった平行線

 

 

 

 

 

 

似夢〜こだま∽ネリネ〜

 

 

 

 

 

 

 

彼女は今日も屋上で静かに歌う

彼女は今日も静かな図書室で物語を綴る

歌は、彼女が嫌っていた懺悔の歌

物語は、彼女が悔やんでいた哀しみのお話

今でもソレは彼女の心に少しだけチクリと刺さる

読み返すたびに、冷たい孤独が広がっていく

でも、ソレはもう平気

でも、今はもう大丈夫

だって、彼女の歌には彼がいるから

だって、その結末には彼が待っているから

不意に、後ろからドアが開く音がする

ふと、誰かが後ろから彼女の頭に手を置く

『よう、やっぱここにいたんだな』

『な〜にしてるの、こだまちゃん?』

彼は優しい笑顔を浮かべながら言う

彼はおどけた風に、明るい笑顔を見せる

そんな彼に彼女も微笑を返し挨拶をする

『もう!そうやってすぐに子ども扱いする!年上なんだよ私?』

『稟様、いらっしゃったのですか』

可愛く、それこそ子供のように頬を膨らませて怒る彼女

聴かれていた事が恥ずかしいのか、頬を赤らめる彼女

それを見て、さらに笑顔を浮かべごまかす彼

静かな、二人だけの空間がその場を支配する

暖かい、陽だまりのような空気に包まれている

『特に用があったわけじゃないんだけどな…もう一回歌ってくれないか?』

『またそれ読んでるんですか?いい加減恥ずかしいんでやめて欲しいんですけど…』

そう言って彼は、彼女の近くに背を持たす

そう言って彼は恥ずかしそうに頬を掻いた

『それでは、僭越ながら1章ほど』

『何言ってるの。コレが私たちの原点なんだから見直すのは大切な事だよ?』

彼女は、再度歌いだした。その歌声は、天使のように美しい声だ

その物語は悲劇。だけど、結末は暖かいhappy  end

なんて心和む歌だろう

なんて心温まるお話だろう

彼女は、歌い終わった後にちらりと彼の方を見る

彼女は彼の手をとって結末を眺める

彼は静かに、その空間を壊さぬように拍手をする。

彼は照れつつも、その手をそっと握り返している

『綺麗だよ。前よりも、澄んだ声に聞こえた』

『先輩・・・今更ですけど、そんなラストでいいんですか?』

満足気な笑みを浮かべ彼は彼女の手を握る

彼は、少し不安そうな顔で最後の結末を読む

その雰囲気に頬を赤らめて緊張する彼女

そんな彼に、くすりと笑って一蹴する彼女

そして、彼女と彼の顔が近づく

『自分で書いた結末に、不安を持っちゃだめだよ』

緊張が高まる。鼓動が高まる。

『それは自分の言葉を信じていないのと一緒だよ』

『それじゃあ、そろそろ授業だし教室に行こうか』

その言葉は、まるで私に向けられたように私の胸を刺した

う〜ん、空気が・・・変わった。

それは、その声は、その感覚を知ってる者のみ出せる言葉だった

いや、なんかいい意味と言うか悪い意味と言うか・・・

その言葉に納得する彼。彼もまたその痛みを持った者だと思う

彼女の心に、少しだけ曇りがかかるのが伝わる

きっと彼らは今の幸せの為に色々な痛みをその身に受けてきたのだと思う

そのまどろっこしさは私も知っている

なんて凄い人たちなのだろう

私が彼女になって引き止めてあげたいけどそれはダメ

どうやったら彼女らのようになれるのだろうか

私が彼女になったら彼女は何もできないから

・・・ううん。そんなこと考えちゃダメ

彼女(ユメ)彼女(ユメ)(リアル)(リアル)

私は私のままでいたいから。そう願い、誓ったから

だからこれは、彼女自身が向き合う事

それにしても、本当に憧れのようなカップルだ

あれだけ素直で、純粋な彼ならばそんな難しい事ではない

彼が、彼女の事をずっと見てくれている

あの素直さを、どっかの誰かさんにも見習ってほしいね・・・

『彼』がこんな風に私を見つめてくれたら・・・・

もし、『彼』がこんな風に素直になって見つめてくれたら・・・

はぅぅ・・・・(赤面

はわわわ(惚

だ、だめですよね・・・・・・そんな事考えちゃ(汗

違う、違う、別に『彼』がイヤなんて事はありえない

・・・・あ、魔法が解けていく

あれ?この物語はここでいったん終了らしい

構築式が解けていく中、私は彼女に声をかける

本を閉じるその瞬間、私は最後に、彼女に語りかける

 

また、この儚き世界で語りましょう

 

 

 

 

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あっとがきなっのだ〜♪

 

恋も戦いも一直線!な悲恋の吟遊詩人です!俺の手にかかりゃ、敵も恋も木っ端微塵!!

・・・・だめじゃん!!!

今回の組み合わせのネリネ&こだま先輩、実は他の組み合わせ上の余りだったんですが・・・・。

なかなかどうして、それなりに接点のある二人だったんですね。助かりましたwww

すでにわかってる人もいると思いますが、一応報告しておきましょう。

パターンは、皆一緒です(ヒデェ   いや、こーやってやった方が面白みがあるかな、とw

だめ?

まぁいいや、とりあえず、次回は誰と誰のペアかを予想でもしててね〜www