・・・なんだろう

ここはどこなんだろう?

私は夢を見ている。ソレはわかる

浮遊魔法のように体が軽い

でも、明晰夢とは違う

アレは「自分が自分の夢の中にいることがわかる」というモノだ

夢。夢。夢。それだけが伝わってくる

今の状態は「自分が他人の夢の中にいることがわかる」のだ

目の前にあるのは鏡

つまり、今の私は私じゃなく

そこにいるのは私であって絶対に私じゃない

他の誰かの、私の中にいる

私達は、まったく同じな違うモノ

 

 

 

 

 

似夢〜希望∽リシアンサス〜

 

 

 

 

 

 

彼女は彼と一緒に歩いている

彼女はいつも彼を見ている

あ、少しだけ訂正

胸一杯の勇気を武器にいつも彼と話そうとしている

彼女は彼+彼女等と一緒に歩いている

彼は朴念仁らしく、その勇気に気付いてない

それでも、他人から見ればそれはきっと恋人のよう

ノリのよい彼は、話しかけるといつも面白おかしく返してくれる

それは、彼女が積極的なせいもあるけど

それが彼女の至福の時間

その原因は、私が見る限り

そして、私が見る限り

彼が、彼女のことをすべてわかっているからだと思う

その彼も、彼女の事を意識していて、照れ隠しをしている

彼が彼女のことを想い

彼は彼女の気も知らずにその想いをよせて

彼女が彼女の想っている

彼女は彼の気も知らずに日々頑張っている

なんて理想的な恋人なんだろう

初々しい、純粋ないいカップルだ

『稟君、私もお弁当作ってきたよ!!』

『どう?私のお弁当おいしそうでしょ〜?』

そういって彼女は自分の作ったお弁当を彼に差し出す。

そういって彼女は自分の作ったお弁当を彼に見せびらかす

『さすがシアだな。コレなんかすごい上品な味付けだ』

『へへん、あまり冷凍食品のコンボを入れるとボロがでるぞ』

・・・・・いいなぁ

ふふふ、彼は意地っ張りで負けず嫌い

彼は素直に彼女を褒める

本当はすごいと思っても絶対に口にしない

お世辞じゃなく、偽りじゃなく本当にそう思ってる

いや、凄いと思ってるからこそ口にしない

そうしてひとしきり微笑んでくれた後に

自分のパンを食べながらも、目はお弁当に釘付けだ

彼は他の子のお弁当に手を付けていく

彼女のお弁当が気になる彼

・・・本当はちょっと寂しいのだろうけど、ソコは彼女の器量

彼女はそんな彼に、自分のお弁当を分けてあげる

他の子の為にきちんと自分を抑えている

内心の嬉しそうな顔を隠しきれずに、それを受け取る彼もまた微笑ましい

それが、彼女の日常。そんな毎日が、楽しくて仕方がないんだ。

二人は、こんな微笑ましい毎日を送っているのだろう。

・・・・もし、私が彼女のように積極的になれたら

・・・・もし私が彼女のように自分を出せたら

■■■は、振り向いてくれるだろうか

■■は、私にもっとかまってくれるかな?

ううん、それはただの妄想。

いや、そうではないだろう

私は、私でなければ、それは『彼』に振り向いてもらった事にはならない

私は私だから、『彼』と一緒に入れるのだから

それなら、『彼』がこんな感じだったら?

あ、じゃあ『彼』がこーゆー風だったら・・・

・・・ありかもしれないなぁ

・・・うん、ちょっといいかも

きっと、私を大事にしてくれそうだ

私を裏でも表でも見つめてくれそうだ

あ、いや、浮気、じゃないよね?これは

・・・・別に変な含みはないよ?うん、ないない

誰に聞いてるんだろう私

独り言は寂しいね

あぁ、もうそろそろ目が覚める

そろそろ、朝になるのだろう

世界が遠のいていく

意識が覚めていく

どうやら、彼女ともお別れらしい

さよならの時間がやってきた

それじゃあ

じゃあ

また、交錯する夢の淵で、会いましょう

 

 

 

 

♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇♪◇

あとがき、だといいな

 

どうも、RPGなら職業は絶対に踊り子か遊び人の悲恋の吟遊詩人です。働いたら負けだよね。

今回のssは見ての通りSHUFFLE×それ散るです。

今後も違うキャラで作っていくつもりです・・・そして、最終章にはなんと○○○が×××に!!!

色々と予定を組んでいますがはてはて、うまくいくやらどうやらwww

今回はまだ第1幕です。今後をともこの駄文をよろしくお願いします。